こんにちは。
化石、古生物熱が再燃中のSayakaです。
今回は3/14に国立科学博物館で始まった恐竜博に行ってきたので感想を書きます。
恐竜博2023
恐竜博2023は「攻・守」をテーマに恐竜の進化に迫っていく特別展です。
主役は何と言っても“ズール・クルリヴァスタトル”。
アンキロサウルスの仲間で、「守り」を極めた鎧竜です。
カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館の協力によって日本で初めて観ることが可能となりました。
ポスターにも「トゲトゲ」の文字と共に大きく描かれる、今回の恐竜博の華です。

対する「攻め」を飾るのは新種のラプトル“マイプ”や初公開のティラノサウルスなど。
見どころ満載の展示となっています。
ズール・クルリヴァスタトル

恐竜博一番の目玉“ズール・クルリヴァスタトル”
まずは「守り」から。
ズールのご紹介です。
ズールの頭骨(実物)

非常に美しい頭部の化石です。
四方から観られるようになっていてとても神々しい。
目元の窪みやクチバシのような広がった口元など、表情すらも想像できるほどに近い距離にあるので何か緊張感も同時に感じます。
頭頂部を観察するのは難しいですが、レプリカ展示のほうでは六角形の皮骨が上からくっきりと見えます。

ズールの体骨格産状

ズールの体骨格は鎧が重く、お腹を上に向けた形で水に流されて堆積したと考えられているそうです。
背中は実物として観察できるようにお腹側がレプリカになっています。
肋骨を内側から見るというのはなかなかにゾクゾクします。(私だけでしょうか?)
図録にはズールの発掘、クリーニングなどの様子も載っているので合わせて読んでみるとより面白いですね。

懐かしい絵本、バイロン・バートンの『ほね、ほね、きょうりゅうのほね』を思い出しました。
残しておけば良かったなぁ…
ズールの尾(実物)

ズールの尾は棍棒になっていて、腱が束のようになっているのが見えます。
頑丈で、ハンマーのように力強く振り回すことができたと考えられています。
「脛の破壊者」にふさわしいカッコいい尻尾です。
ズールの体骨格(実物)

これぞ「トゲトゲ」。
皮骨の表面にケラチン質が保存されている貴重な化石。
個人的には一番感動したのがこの体骨格の展示です✨
あまりの美しさに呼吸を忘れてしまうほど。
通常残らない部分まで残っているのが奇跡的。
トゲ状の皮骨は欠けているところがあり、ズール同士の争いで損傷したとされる痕が観察できます。
中生代から現代にかけてよく残っていてくれた!
地球にありがとう!
時間にありがとう!
っていう感じです。
周囲には学者らしき方も多く、専門用語が飛び交っていたことも印象的でした。
恐竜に関しては浅い知識しか持たない私には全然わからない言葉ばかりでしたが、それがとても新鮮で、専門家と同じ化石を観ていることにもすごく感動しました。
恐竜博を2周、3周するなら毎回じっと見つめたい化石です。
ティラノサウルス・レックス“タイソン”

恐竜といえば、、、
というくらいのメジャー恐竜。
それがティラノサウルスですね。
タイソンは全身骨格約300個の内、177個(59%)が実物とのことです。
隣には“スコッティ”も展示されていて迫力が凄まじい。
違いも見ることができて素敵。豪華です。
頭部の大きさ

タイソンを観ると私が驚いたのは頭骨の大きさです。
正面に立ったときに頭骨の横幅がスコッティよりも広いように感じました。
あれだけ大きな顎は個体としても非常に強力な武器になっただろうと思います。
スコッティは最重量個体といわれるだけあって大きいのですが、頭骨に関してはタイソンの後だと若干細く見えます。(全体が大きいからそうに見えるだけ?)

姿勢の違い

これは2体いることで生まれる躍動感というか生物としての息づかいが聞こえてきそうな見事な魅せ方をしているように思います✨
地面を蹴り上げて迫ってくるようなタイソン。
一方で姿勢を低く、様子をうかがいながら近づいてくるのがスコッティといった感じでしょうか。
常設のティラノサウルスは座り込んだ姿勢をしているので、また違った空気感を楽しめるのも良いですね。
太い後ろ脚と咬み痕残る前脚

タイソンの後ろ脚はとてもがっしり。
太く、大きいです。
推定全長11.2mの大きさを支えるにはこれくらいは必要なんだなぁとしみじみ思います。

前脚はとても小さく、お馴染みのティラノですが、他のティラノサウルスによって後ろから咬みつかれた痕が残っているようです。
恐竜の頂点に君臨する者同士の争い。
さぞかし凄みのある光景だったことでしょう。
メガラプトル類最大級“マイプ・マクロソラックス”

南半球で進化を遂げたのがメガラプトル類の恐竜です。
腕が長く発達し、大きな鉤爪を持っていました。
今回実物化石として展示されたのはその中でも最大級とされるマイプ。
ごく一部しか発見されていないため、全身骨格の展示ではありませんがとても胸の高まる貴重な物が観られました。
こちらがマイプです。
↓

胸郭や肋骨などからは既存のメガラプトルと比較してもかなりの大型だったことが一目瞭然。
私のイメージとしてはメガラプトルに対してそもそも大きいという印象が無かったのでかなりの驚きでした。(マイプは10mもあるそうです)
胴椎の紹介パネルには「?」となっている部分もあり、これから研究が進んでいくことを考えるとワクワクします。


また、このブースにいるメガラプトルとフクイラプトルは、恐竜専門の博物館で日本一といわれる「福井県立恐竜博物館」所蔵の化石。
福井に行った気分になれるのでちょっと嬉しいですね。
終わりに
ここまで書いてきましたが、見どころはまだまだ尽きません。
装盾類のヘスペロサウルス、新種候補の可能性があるケラトプス科の化石、竜脚類プエルタサウルスの大きな胴椎など…
さらに!
小型化石の展示もあったのですが、個人的にはこちらも見逃せないものとなっていました。
最新の論文で話題になっていたピナコサウルスの喉などが観られるのです!✨
しかしとてもまとめきれないのでいったん、ここで終わります。
盛りだくさんすぎる恐竜博。
感想を書きながら気になることもいろいろと出てきたので、できることならもう一度行きたいです。
私は2002年以来の恐竜博でした。
久しぶりだった分、想いもひとしお。
やっぱり恐竜はいいなぁ。
中生代はロマンの宝庫だなぁと実感できる特別展でした。


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